Palamoplantar Pustulosis

掌蹠膿疱症

解説

SAPHO(サフォー)症候群と掌蹠膿疱症の関係

SAPHO(サフォー)症候群とは皮膚病と骨や関節の炎症が同時に起こる病気です。
皮膚病は、掌蹠膿疱症に限らず、尋常性乾癬であったり重症のにきび(挫創)であったり、あるいはそれらのうち複数を同時に発症していることもあります。
特に掌蹠膿疱症が発症している場合は掌蹠膿疱症性関節炎と呼ばれることもあります。

<SAPHO症候群の皮膚症状の割合>
掌蹠膿疱症 30%
尋常性乾癬 10%
重症のにきび 20%
掌蹠膿疱症と尋常性乾癬の両方 20%
掌蹠膿疱症と尋常性乾癬とにきび 10%弱

和漢堂にはたくさんの掌蹠膿疱症の患者さんがご相談にいらっしゃいますが、その中の何人かに一人が胸や鎖骨のあたりの痛みや腫れ、骨の変形といった症状を同時に訴えます。
ただ、その中でSAPHO症候群の診断を受けている方はごくまれです。

掌蹠膿疱症の患者さんが皮膚科で診察をうける場合、たとえ胸の関節の痛みを感じていてもそれが皮膚病と関係があると考えなければ、医師に伝えるかどうかはわかりません。
またSAPHO症候群の患者さんのうち皮膚症状が出ているのは80%以上といわれています。
つまり15%前後の患者さんには皮膚病がでないこともあり診断も難しいようです。

こうしたことを考えるとSAPHO症候群の患者はとても稀だといわれていますが、潜在的にはもっと多くの患者さんがいるかもしれません。
ただし診断がついたからといって、病気の原因が判っている訳ではないため、一気に治癒が進むことが期待できる訳ではありません。

漢方薬の場合は、皮膚病であったとしても体全体の状態について詳しく伺い、病名にかかわらず患者さんの現在の体調体質に合わせて薬を選ぶので、関節痛も考慮しながら漢方薬を決めていくことができます。
そのため掌蹠膿疱症なのかSAPHO症候群なのかということはそれほど重要ではありません。